始まりと終わり

4年前にアメリカでロルフィングの勉強をしていたときに、

ロルフィング協会の年次総会に参加する機会がありました。

総会があるときにはレクチャー、ミニワークショップが行われるのが通例で、

全世界から何百人ものロルファー、インストラクターが来ていました。

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そのときに出た一つのワークショップが、

「エネルギーの観点から見たロルフィング」

といった題名だったような気がします。

担当していたのはRay McCallという僕のインストラクターでもあったロルファー。

 

「これまでロルフィングはストラクチャー(構造)、ファンクション(機能、動き)の

観点から何年も議論が繰り返されてきたが、

エネルギーの観点からはあまりされてきていないのが現状としてある。

今日は、その一歩となるような時間を共有したい」

 

そんな枕詞でワークショップは始まったのですが

Rayがその次にみんなに投げかけた言葉が、

 

『Where to start?

How to start?

How long it last?

When it finish?』

 

『どこから始める?

どのようにして始める?

いつまで続く?

いつ終わる?』

 

といった事柄でした。

これは、今考えてみてもとても興味深い問い掛けです。

 

人のからだを施術するときに、症状があるからそこから始めるのでしょうか。

その症状のある部位に張りがあって、そこを緩めるからいいのでしょうか。

いつまでアプローチしていったら緩んでくるのでしょうか。

また果たして緩ませることが正解なのでしょうか。

そして施術の終わりというのがいつなのでしょうか。

 

ワークショップの中ではいろんなロルファーがいろんな意見を言っていて、

結局は答えはあってないようなもので、それぞれが思う始まり、終わりに

ついての考察を投げかけるような感じで終わりました。

 

ロルフィングをするときは10シリーズという大枠があり、

それに沿ってセッションを進めていきます。

その中には基本的な始まり、終わりがあるのですが、

一番先にどこからアプローチしていくのがそのからだにとって本当にいいのか、

どこまでやれば終了なのか、どうアプローチすればいいのか、

それはロルファーの感覚や感性によって変わってくる、と僕は思っています。

 

ソースポイントでは、そのあたりはかなり明確に記されています。

ブループリントというからだの健康情報が含まれている青写真に

アクセスすることで、適切な順番、場所、アプローチ方法が

自然とあぶり出されてきます。

 

バイオダイナミクスオステオパシーでも、そのあたりはかなりはっきりしている気がします。

ぼくはオステオパスではないのであまり込み入った話はできませんし、したくないのですが、

「からだの健康・健全」という部分に働きかけてるという面ではソースポイントと似ている気がします。

エンドポイントという終わりの感覚についても先日教えてもらいましたし、

「患者の健全」という概念に対する深い理解と洞察があることで

施術者の意図によるものではない施術、治療が進んでいきます。

 

いろんな治療、施術、トレーニング体系がありますが、どうやって始めて、どう進め、どう終わるか、

そこの根底の部分をきちんと考えていくことはとても大事なのだな、と改めて最近感じます。

その辺りが自分の中で明確になってくることでより施術のクオリティーが上がってくる気がしますし、

徳島に行って帰ってきてからのセッションは今までと違うものになってる自覚が

ぼくにもクライアントさんにも出てきています。

このような探求はいつまでたってもやめられないですね。

 

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