セッション

クライアントさんに「セッション」を提供し始めて早6年が過ぎました。セッションとは、ジャズセッションのようにその場で即興で立ち上がる流れや感覚を大事にしながら、場を成り立たせていくこと。治療行為と少し違うのは、治すという行為に対して法的な責任を持てないことの他に、考え方の違いとして、Aという症状に対してBという薬を処方する、Cというマッサージを提供する、といったように決まり切ったパターンが必ずしも成り立つわけではない、という経験的な考えがセッションにはあるからだと思っています。

 

肩凝りの人にはこういった部位に気をつければ良い、腰痛の人にはこうしたアプローチが役立つ、という経験則的な引き出しはもちろんありますし、役に立つことは沢山ありますが、それ以上に、身体を触ってみないと分からない、人それぞれで反応や変化が違うことがあるのを大前提としてアプローチしないといけない、ということを理解する必要があるのだと、日々セッションをしながら感じています。

 

治療行為や病院での手術行為でしか治らないもの、必要になるケースはたくさんあります。その一方で、何が起こるかは分からないけれども、その中でも身体が変化する上で踏まえておかなければならないルールを認識して人の身体に関わることが何より大事である、と思います。

 

僕がボディワーカーとして身体に携わってきて学んできたことは、「身体はどう変化するか読めないけれども、その中にこそ今の状態から変わっていく可能性がたくさんある」ということです。そうしたことがなかなか言葉として、整理された考えとして今までまとまっていませんでしたが、自分が辿ってきた遍歴を振り返ってみると、その可能性を信じて様々な選択をしてきたのだ、と今なら分かる気がします。

 

ロルフィングという、あまりに馴染みのなかったものに足を踏み入れたのも、実際にセッションをしてもらって、身体の感覚が大きく変化し、それに伴って自分の考えも大きく影響されたことがきっかけです。そして、ロルフィングのクラスで時間を過ごす中で、人のあたたかさや、人に関わることの素晴らしさ、セッションを通じてクライアントさんが喜んだり心地よい時間を過ごしたりしているのを見ることによって、人に貢献している、役に立っているという気持ちが自分を満たしてくれていました。そういった変化を見ることはやっぱり嬉しいのです。今もその旅は続いています。

 

その後、ソースポイントというエネルギーワークを学びました。最初は手を触れずに施術する、訳わからないものという認識でしたが、受けてみると何とも言えない心地よさを感じている自分の身体、感覚にはやはり嘘はつけないなぁ、という心境になります。自分にとって大事なものであると違いないという、根拠のない自信だけを頼りに、全ての基礎クラスを修了しました。未だにどう説明して良いか悩むものではあるのですが、身体がどんどんほどかれていったり、身体の部位の境界がどんどんなくなっていくような感覚にもなったりして、ただなにかをされたわけではないのに、何故だか変わっていってる自分の身体が在る、といったものなのです。実際に、ほぼ全てのクライアントさんにソースポイントを混ぜながらセッションしてきていますが、確実に安らかになり、多くの人が眠ってしまったり気持ちよさそうにしているので、今後も継続して活用していく予定です。

 

そして、昨年より本格的に勉強し始めてきたIMAC。身体の可動域から制限のあるところを判別し、症状の根本である部位に的確にアプローチできるこの手法は、ロルフィングのセッションをする上で大きな助けになっています。ロルフィングは10シリーズというシステムの中で身体の枠組み、フレームワークを作っていくアプローチが基本としてあるのですが、それぞれのセッションでは達成したいテーマがあります。例えば、呼吸というテーマを達成するにあたり、肩関節と股関節を解放していくのがセッション1のレシピになります。その中でIMACを使うことで、どの筋肉や関節が自由になっていないか、どの組織が快適な呼吸を妨げているか、といった細かい判別をすることができるようになりました。

 

ロルフィングのアプローチとして筋膜に圧を加えて働きかけることがアメリカのクラスで習った古くからのやり方の1つなのですが、IMACを活用するようになってからは、そういった圧を加えたアプローチはかなり少なくなりました。圧を加えないと変化しない、やられた感がない、と思われるかもしれませんが、IMACを通じてより的確にアプローチできることで、同じ症状が繰り返される傾向が確実に減ってきました。

 

ロルフィングの理想として、重力がしっかり身体の中を通ってくれる身体に統合していく、という大きなゴールがあるのですが、それを達成するために10シリーズが最も効率的なアプローチであり、そして一度テーマが達成されたらそれは解決された状態が続く、とされています。ですが、実際セッションをしていくとそうもいかないケースも出てきます。なぜなんだろう?と思いながらセッションを積み重ねて、同じところを結局何回もアプローチしなくてはいけない時も正直ありました。ですが、IMACを学び始めて気づいたのは、何回もアプローチしていたその部位自体は実は氷山の一角で、本当に解決しなければいけないところは別の部位にあった、見逃していた、ということが分かってきました。今までは、なぜなのか分からない、という謎だらけでしたが、今は、このアプローチでは解決しないので、また別の解決方法を考えよう、見落としているところがないかな、という視点になってきました。常に軌道修正しながら、落ち着きどころを感じながらセッションをしています。

 

そういった変遷を積み重ねて、ロルフィング、ソースポイント、IMACという3種類のワークを混ぜ合わせた、その場で作り上げていくセッションを日々提供しています。5月末までが現行料金でのセッション提供になりますので、 下記のロゴのように左の状態から右のようになっていきたい方、友人や知人から姿勢や歩き方が綺麗になったねと声をかけてもらいたい方、痛みや不調の解放を通じて実際に身体が変わっていくのを自分の身体で感じてみたい方は、お気軽にお問い合わせください。5/22~29まで東京出張で不在ですので神戸でのセッション日程は限られてきています。お早めのご連絡をお待ちしています。