側湾症

久々にからだのことを書いてみます。

3ヶ月前に神戸に来てから、側湾症のクライアントさんがよく来られます。

中学生、成人女性、お子さんなど多岐にわたってサポートさせてもらっています。

側湾症の状態はこんな感じです。

scoliosis-image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中のあたりで左に横曲がりしていて、右の肋骨が広そうで

左の肋骨が狭くなっていますね。

それとともに右肩が高くなっていて、左肩が下がっています。

ロルフィングに来るクライアントさんの多くは、痛みや重さ、だるさや痺れといった

目には見えない症状を悩んでいる方々ですが、このように見た目、姿勢に関しても

ロルフィングができることはたくさんあると思います。

側湾症に気づくパターンの多くは、人から見た目を指摘されるか、

からだがしんどくて専門家に診てもらったら側湾症だと指摘された、

あとは子供さんだと学校の身体検査などで引っかかり、病院でしっかり検査して

レントゲンを取ったら側湾症だと診断された、といった外発的な要素が多い気がします。

 

つまり、クライアントさん本人が自分のからだはねじれている、曲がっている、と

自覚的に認識することって意外なほど少ないのだなぁ、

と最近のクライアントさんからお話しを伺っていて感じています。

言われて初めて認識する、という感じなのですかね。

それほど、からだというのはいくらねじれていても、その状態で無理がないように

馴染もうとして、骨を変形させてでもからだを保とうとしているのですね。

 

もちろんその結果、痛みや痺れという形でからだに現れるケースもありますし、

そのために客観的にからだを見てくれるロルフィングや専門家の存在があるのだと思います。

僕も数年前にロルフィングを受ける前までは、自分のからだがどのようになっているか、

ねじれていたりゆがんでいるか、ということには無頓着でしたし、気づいていませんでした。

まだまだ完璧ではありませんが、10シリーズのおかげで、

今はそういったことにも気づくことは確実に多くなってきました。

 

さて、側湾症では、横曲がりや肩の高さ、肋骨の出っ張りなどが特徴的にされがちですが、

横曲がり(側屈)とともに回旋が背骨に起きているということを忘れてはいけません。

背骨の機能(特に胸椎と腰椎)として、まっすぐな状態(ニュートラル)で側屈したら

逆方向に回旋する、という法則があります。

上の図のように、背中の真ん中は左側に曲がっているので、右側に回旋が生まれます。

すると、右の肋骨が広がっていく感じになりますよね。

自分の背中の真ん中付近に手を置いて左側に倒れてみると、右手にある部分が後方へ出てきて、

右の肋骨が広がる感じになるのを感じられると思います。

 

この横曲がりしている状態が何らかの理由で発生してIMG_20160612_0001固まっているのが、側湾症です。

 

基本的にその側湾は二つのカーブで形成されるケースが多いです。

こちらの図では上の方で左への側屈とともに右への回旋、

下部で右への側屈と一緒に左への回旋がありますね。

上記の図では一見、背中の中央のカーブのみ目立ちますが、

首、頸部での右側の側屈が微妙に起きていることにも注目しておきましょう。

こうして考えてみると、左右のバランス差はどうしても発生してきてしまうので、

筋肉・筋膜のテンション(張り)が違ってきたり、筋力の差が生まれてきます。

それが痛み、重さ、だるさ、しんどさにつながってしまうのですね。

 

 

 

 

側湾症でもどんな状態のからだでも同じことが言えますが、

今あるからだは長年のからだのパターン(癖、とも言えます)が定着したものです。

なので、程度の差こそあれ、僕がやることは基本的には変わりません。

その人の立ち方や歩き方を見て、パターンを考え、想像し、

原因となっているであろう部分にアプローチすること。

右回旋が強かったら左に自然に行くように、手技や圧を使ってからだが勝手に動くように

導くことができればと思っています。

 

今来ている側湾症の方々には、まず10シリーズを受けてもらっています。

それがからだのパターンを書き換えていくことに一番効率的だからですね。

背中の横曲がりがあると、肋骨の広がりに左右差が生まれ、肋骨の上に乗っている肩甲骨の位置も

変わってくるので、腕の位置や内旋、外旋といった腕のねじれにも影響が出てきます。

また骨盤の高さにも影響が出てくるケースが多いので、腰の片側の張りや動きにくさによって

股関節や足・足首の動きにも変化が生まれてくるでしょう。

こう書いただけでも、背中の影響が全身に及んでいることが想像できますね。

10回で一つの大きなセッションとして、少しずつからだのパターンを整えていくのが

10シリーズなのですが、毎回毎回の変化もパワフルなので

施術していていつもハッとさせられます。

 

セッションが進んで行くにつれていつもおもしろいなぁと思うのが、

前回のセッションが終わった直後のからだの感じと次回来た時の様子が

違っていることですね。

多くのケースで、より真ん中になったりねじれが少なくなったり、

セッションを受けてない時間に勝手に改善していってくれています。

ロルフィング的に言うと、重力が働きかけている、と言えますが、

セッションで得た動きやすさが日々生活している中で現れてきて、

自然と快適な方によっていくのでしょう。

セッションで気持ちよくなってもらえて、日々の中で気付いたら

改善してもらっているようなからだでいてくれたら、

それはロルファー冥利に尽きますね。

 

側湾症でこれ以上ひどくなったら手術しなければいけない、とお子さんが言われて

自分のところに連れてきてくださったお母さまが先日いらっしゃいました。

お子さんに体験セッションを受けていただいたのですが、お子さんの反応を見ていると

随分からだが軽くなって腰の感じもスッキリしたそうです。

お母さまも、終わった後の姿勢を見て喜んでもらえました。

回旋や側屈のパターンも説明させてもらい、自分の現状を少しでも理解できたようで

親御さん共々気持ち的にも安心されたような印象でした。

これから10シリーズを始めていただくことになりましたので、

少しでも側湾症で悩むお子さんを支えてあげられたらな、と思います。

 

側湾症には側屈と回旋が伴っていて、ですが本人はあまりそれに気づいておらず、

パターンを変えていくことで姿勢も変わってくるのだなぁ、と日々感じているお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

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