ロルフィングたる由縁

日本に帰ってきてから1ヶ月が経ち、アメリカでの日々がなんだか遠い昔のように感じます。

でもあの日々はリアルにあったことで、エドやジェームズ、

タイキさんやヒロシさんと一緒に過ごした時間は確実に自分の中に生きています。

 

帰国してからロルフィングをしていて明らかに変わったことは、

今まで見ていたからだの症状や痛み、悩みという点にそこまで固執しなくなったことです。

ロルフィングがいろんなマッサージや治療などと違う点で、

「私たちは治療をしているのではない」ということです。

症状をどうこうするのではなく、からだの全体のバランスを整えていく

=健康、健全という設計図に当てはめていくことで

症状の軽減や痛みを副次的に取り除いていくのです。

 

エドが毎日メンター講習をしてくれていたときに、

「ムーブメントが大事なんだ」といつも言っていました。

からだに起きている反応に耳を傾けなさい、と。

人間のからだは生きていて、肩こりや腰の痛みという状態が

制止している状態では起きておらず、常に動いている中でのからだの反応として

脳に不快な信号=痛みを発信し続けているのです。

なので、そのからだが動いている、生きていてそこには意志がある、

ということを施術者は明確に意識している必要があるのです。

そのあたりが欠けていると、ただ症状の増減や浮き沈みに左右される施術になってしまい、

再発を繰り返すからだをただ無意識的に生産しているに過ぎないのです。

 

それは治療院のビジネスとしていいかもしれません。

クライアントさんが戻って来るということは、安定的な収入があるということですから。

でもそれは同時に、常に同じ人を相手しているということはその人自体は改善していない、

ということを意味してきてしまいます。

そのあたりをきちんと認識しているならまだいいのでしょうが、

無知という盾を利用して患者さんを依存の渦に巻き込むのはあまり好きではありません。

僕がロルフィングを好きな理由として、10回から成る施術をしていきますよ、

というコンセプトはすごく大きなポイントになっています。

 

去年、今年とアシスタントをさせてもらった

アナトミートレインの著者であるトムマイヤーズのワークショップでも、

 

「自分は同じクライアントさんに20回以上施術をすることはほとんどない。

そのように依存の体質を生んでしまうのは避けたいからね。

真の意味ではその人は改善していないということになる。」

 

というようなことを言っていました。トムはエドのことをとても崇拝しているようで、

来日時に話していたときにエドに会いに行く旨を伝えたら、

 

”Please give him a lot of gratitude from me…”

「私からの最大の感謝を伝えてくれ….」

 

と感慨深い顔をしながら言っていました。

それだけ、ロルフィングだけを47年間もしてきているエドのことをトムはとても尊敬しているし、

アドバンスロルファーのジャンサルタンも、エドに対して最大限のリスペクトを伝えてくれ、

という肌感覚で感じられる何か温かいものを授けてくれました。

そこに共通しているのは、

「からだを真の意味で成長・発展させていく」

という志がある気がしてなりません。

 

ロルフィングがロルフィングたる由縁はそういった、

いわゆる西洋医療の観点とは違うところをロルファーがそれぞれ実感して

クライアントさんにお伝えしていることの積み重ねによるものなのだと思います。

ただの新興宗教の何かじゃない?怪しいんじゃない?と言われたこともありましたが、

ある側面からみたらそうかもしれませんし、

でも確実に人々のからだの健康を作っていくにあたっては

役立つことが多くあるのを日々実感しています。

整形外科にいっても、整体にいってもどうにもならなかった人のからだが、

10回のセッションの中で全く再発しなくなったケースもありますし、

握力が急になくなってしまい自転車にも乗れなかった人が、

セッションを受けてから指に力が入り始めた、

なんていう摩訶不思議なことも共有させてもらっています。

アメリカで始まった不思議なボディワークの血脈を受け継いでいる自分としては、

これを日本でもしっかりと広めていくことに責任があると感じていますし、

したいとも思っています。肌で体験してみないとわからないので

この文章だけでは伝わりにくいかもしれませんが、

一度セッションを受けてもらえると、

今までとは違う何かを一緒に感じてもらうことができると思います。

 

 

 

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