ロルフィングの先駆者(日本語訳)

ロルフィングの偉大な先駆者は大勢いらっしゃいますが、

2016年の6月28日に病気で亡くなるまで精力的に活動していた

エメット・ハッチンズも先駆者の一人です。

僕が卒業したロルフ研究所と並ぶ学校、ギルド研究所で

講師を長年務めてこられました。

創始者のアイダ・ロルフ女史の愛弟子であり、

彼女自身に講師として直接任命された最初の一人でもあります。

彼が健在である内に一目会うことができれば、と思っていましたが、

それが叶わなくなってしまったので彼に触れることができるのは

彼の残した文章や引用を読んでいくことです。

 

そんな中、以前にとても興味深い引用を見つけることができ、

じっくり読みながら翻訳してみました。

文章自体は結構前から知っていたのですが、

実際に訳してみて、彼の真意がきっちりと理解できるまでには

かなり時間が掛かりました。

寝かせて寝かせて、一年越しくらいにできました。

そのおかげか、日本語の翻訳も以前のものより幾分上出来だと思います。

 

思えば、ロルフィングの学校では症状や痛み、悩みに対してどのように

対処すればいいかの方法論を教えてはくれませんでした。

その代わり、身体がどのようにバランスを取っていけるのか、

どのようにサポートを感じていけるのか、

適応していくにはどのようにしていけばいいのか、

ということを繰り返し教えてもらっていました。

結局は、そういった変化が健康や成長を育むことに繋がり、

結果的には症状や悩みの改善を必然的に叶えているのでしょう。

 

エメットも、症状や痛みを部分的に改善することがロルフィングなのではなく、

人間の成長や変化を大事にしていた、ということを改めて認識することができました。

ロルフィングを受けたことがある方、もしくはまだ受けたことがないけれども

興味がある、関心がある方はぜひお読みいただければと思います。

 

 

「ロルフィングは局所や病変によるものではない。その人全体に働きかけていくものだ。局所はオーダーとして全体の中に消えていき、長さが形成される。ロルフィングは筋膜と感覚に関するものだ。弱さが強さに変化していく感覚、自分自身を新しく感じていく高揚、人間そのものと人の行動へ即時にそして同時に起こる再教育、自己活力の喜び、覚醒、これらはロルフィングによる経験である。ロルフィングを受けたある人は、明確な意図と共に頭頂からつま先まで行き渡り、自身が解かれるのを感じるかもしれない。また別の人は、腰部がリラックスし、アジャストしていくのを自身でペルビックリフトをしている時に感じるかもしれない。ある時は、ロルファーの芸術的な手と意図によって、受け手のラインとスパンの感覚に沿いながら、受け手を湾曲がないように導いていくかもしれない。どのようなケースにおいても、たとえ直接的なマニピュレーションで特定の脊柱病変を正すことができたり、またはこのような修正が効果的だと思ったりしていても、ロルフィングにおいて最も親愛で独特な経験である、自己成長をクライアントにさせないことなどできないのではないだろうか?変化は必然である。成長は選択することができるのである。」

「アイダは、ストラクチャルインテグレーションプラクティショナー(SI施術者)になることが人生のための成長の道筋であると考えるならば、その通過儀礼は10回のレシピなのだ、と言っていた… それが、儀式なのである。レシピが十分できるようになると最終的には、レシピをしない、ということができなくなる。もしこのワークの熟練者になりたければ、レシピはあなた自身の中に存在していなければならない…レシピを繰り返せば繰り返すほど、得ることも多くなるのである。レシピはアイダが亡くなった当時より、現在の方がよりパワフルになっている。なぜなら私たちはレシピを実践し続けているからだ…  なので、私たちはレシピをしていくのである。」

エメット・ハッチンズ

(この引用は1989年にエメット・ハッチンズが書いた文書からです)

 

 

“Rolfing is not about spots and lesions. It’s about the whole person. Spots disappear into the whole as order and length are established. Rolfing is about fascia and feeling. The sensation of moving from weakness into strength, the exhilaration of owning a new part of oneself, the immediate and simultaneous reeducation of one’s being and action, the joy of self-empowerment, waking up: these are the experiences of Rolfing. One Rolfee might go up through the top of his head and down through his feet with clear intention and sense himself unwind. Another might feel her lumbars relax and adjust while doing self pelvic lifts. At other times, the Rolfer, by artful use of his hands and intention, along with the Rolfee’s own sense of Line and span, might -lead- and -direct- the Rolfee out of the curvature. In any case, even if we assume that we -can- correct a specific vertebral lesion by direction manipulation, and further accept that the correction - is- effective, could we not have cheated our client out of one of Rolfing’s dearest and most unique experiences, self-growth? Change is inevitable. Growth is optional. “

“Ida used to say that if you think being a structural integration practitioner is a growth path for your life, then the ritual of our path is doing the 10 hour recipe…. That is the ritual. You do it enough eventually you can’t not do it. If you want to become masterful at this work then that recipe has to be in your being somehow…the more times you do it the better you get. The Recipe is more powerful today than it was the day Dr. Rolf died because we keep doing it… so many of us are doing The Recipe.”

Emmett Hutchins

(This quote is from a letter Emmett Hutchins wrote in 1989.)

 

emmett

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