グレー思考

最近面白くて読んでいる本があります。

nendoというデザイン会社をされている佐藤オオキさんの、

「問題解決ラボ」。

9784478028926-B-1-L

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンディエゴに行くときに何か本を持って行こう、とフラっと書店で

出会ったこの本なのですが、とにかく面白いです。

何がいいかというと、世の中のいろんな問題について、

デザインを使うとこのように見ることができるよ、こういうふうに考えているよ、

と説明している佐藤さんの表現方法がとっても素敵なのです。

決して押しつけずに、そしてその解決方法や表現方法が人間の感情に自然と

働きかけるようなとても人間味のある関わり方で、読んでいてほんわかするのです。

「問題解決ラボ」、という名の通りいろんな問題に対する切り口をデザインから

教えてくれている本で、読み終えちゃうのがもったいなくてとてもゆっくり読んでいます。笑

読んでいる中で、ロルフィングでも同じこと考えているなぁ、と思うことがたくさんあって、

今回、その中で興味深かった部分をご紹介します。

 

・白黒はっきりつけない「グレー思考」

ものごとをグレーに見るとはどういうことかというと、「ものごとを全否定しない、全肯定もしない」ということだと思うんです。白黒をはっきりつけないことによって、いいとこ取りができるみたいな思考法です。

169ページに3Dプリンタの弱点の話が出てきますが、すべて肯定してハイテクで走らずに、ハイテクはいいけれど、こういうネガティブなところもあるのならアナログな要素で補ってやろうとか、量産できないのならそれをメリットに変えていこう、というふうに思考していきます。

全肯定をしてしまうと、その技術などに引きずられてしまう、嫌な言い方をすると、使われてしまうことがけっこうあります。長所も短所もニュートラルな目線で見るために、この「グレー思考」はとても役に立ちます。

 

普段ロルフィングのセッションしているとき、

本当にこのやり方が合ってるのかどうか分からないまま進めてるときが正直あります。

それは、半信半疑の中で施術を始めていてちょっと自信がないときもあるかもしれませんが、

「からだがこうあるべき、こうなるべき」と決めつけないことによって

からだの反応を予想外の方向に導いてくれるときがあるのでは、と考えています。

ちょっと自信のない、一見矛盾していて不安定に見えるこの考え方こそ、

からだの回復や改善を導くにあたってとても大事だと思っています。

 

つまり、何か固定化した目的物、定まっているものに対してアプローチをしていくと

そこのエリアにだけしか反応や影響を及ぼすことができないのではないか、

というように思うのです。何か反応の制限がかかってしまう感じ、とでもいいましょうか。

逆に言うと、そのアプローチの目的や方向性がニュートラルであればあるほど、

からだの中の純粋な反応を導いていくことができるのではないか、というふうに考えています。

なので、そのからだの反応によって自分が対象とする筋肉や筋膜の種類は変わってきますし、

圧や深さも変わってきて、自然とクライアントのからだの感覚が変わってきます。

それは刻一刻と変化する波のようなものなので、

その波に乗ることで自然と圧や場所が決まってくる気がしています。

 

ロルフィングにまでたどり着くクライアントさんの多くは、

いろんなところの病院やマッサージ、整体にいってみて、

最終的に見つけたのがロルフィング、というケースがよくあります。

もちろん、最近はロルフィングで町田にある、

というのを検索してくださる方が多いのですが、

多くの方々はいろんなことを試してきています。

整体に半年通ったり鍼に行ったり病院に相談してみたり、、、、

でも結局、そこでなかなかはっきりとしたものを得られず、

こうしてロルフィングにまではるばる来ているということは、

何か他の治療や施術とは違ったことが提供されているのだろう、

との期待を込めて来てくださっているわけです。

その一つの答えが、「わからない状態でも進めていく」という

ロルフィングに対するスタンスだと思います。

 

左方向への捻れを取ろう、との意図を持って逆側の右側にねじりを生み出そうと

圧をかけていったとして、でも実はそのもともとは右に捻られていて、

他の部分が代償していて左回旋に見えるようになっているときもあります。

そして、そういったねじれや歪みは他の場所との相対的な関係性によって

随分変わってくることがあります。

なので、からだを外から見たりクライアントさんの意見だけでは

クライアントのからだの「真の情報」を引き出すことは難しくなります。

そのため、そのわからない状態を少しでも理解するために

ぼくはからだに触れたり反応をみたりして

どういったことが必要か、からだの様子を聞きながら進めていくのです。

 

エドは決まったやり方を明示してくれてはいましたが、

「自分と100%同じことをやりなさい」

と言ってる訳ではなさそうだったなぁ、と今なら理解できます。

共通原則として、脚や腕の二等分線を考えたり骨盤の伸展の動きに着目する、

といったからだの根本的な構造について理解していることは前提とするけれど、

そこに至るまでのプロセスは決して力技ではなく、からだに聞く、

という第一歩を忘れてはならない、そんなメッセージがあったような気がします。

からだを外から見たりクライアントさんのフィードバックのみで判断したりするのではなく、

「よし、どんな感じか聞いてみようか」

とのスタンスでからだに関わっていくのがエドのロルフィングでした。

理想的なアライメントに無理やり持っていくのではなく、

手を通じてからだに聞いていくことでクライアントのからだが

理想的なポジション、配列に自ら歩み寄っていく、そんな感じでしょうか。

そういったことをしていくと、前者はすぐ戻ってしまうのに対して

後者はより定着しやすい印象が経験的にあります。

 

ロルフィングのセッションが始まる前に、

「どんな風に変われるんでしょうか?」

とクライアントさんに聞かれたり期待されたりするのですが、

正直、答えは「分からない」です。

ただその中でもからだの言いたいことを聞くことはできると思います。

それがエドから今回得た一つのメッセージですし、

そういったロルフィングをしていこうと思っています。

 

 

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