「何か」を見つける

ロルフィングをしているときにいつも考えることが、

「このクライアントさんのからだはどうなりたいのか」

ということ。

痛み、腰痛、肩こり、といった症状を改善したいのか、

姿勢を整える、ねじれ、ゆがみをとる、といったものの向上を目指したいのか。

ここで大事な観点は、クライアントさんとクライアントさんのからだが求めていることは

必ずしも一致しないということです。

痛みを取りたい、姿勢をよくしたい、◯◯したい、といった悩みは

もちろんクライアントさんからお伺いしますが、実際にからだを見てみたり

実際に触れていったりすると、どうもそれとは違う何かを感じることがあります。

その「何か」というものが、クライアントさんの『からだ』が求めているものなのですが、

どの仕事の専門家でもその「何か」を感じ、そして答えを導き出す方法を持っているということは

必要不可欠でとても大事な要素だと思います。

 

法律家だったら、どの法令や刑法が該当するケースになるのか探すでしょうし、

料理屋さんだったら、お客さんの好みに合わせてかつ、シェフの特徴が活きるような

素材選び、ソース作りなどに時間と熱意をかけるでしょう。

お客さん、クライアントさんに言われたことに対して従順に応えていくことも

一つの方法ですが、より良いものを提供するためには、その上にある「何か」を

探していく気概と知識、経験が必要だと思います。

 

先週までオステオパシーの通訳をしていましたが、そのときに勉強していたことは

筋肉、骨、関節、靭帯、筋膜、といった筋骨格系の組織を対象としていました。

もちろんロルフィングでもそういったことを扱いますし、そういった筋肉、筋膜の

バランスの崩れが姿勢の不調、肩こりや腰痛につながることは改めて勉強になりました。

そしてその基本となるもの、ベースがあった上で先ほど言った「何か」を探すことを

常に頭の中に入れておくことが大事なのかなと思います。

からだが動くということは、筋肉、骨、靭帯などのからだを支えてくれる

構成要素はもちろんのこと、脳、脊髄、神経、血管、内蔵などの臓器、

そして感覚や緊張、感情などといった目に見えないものの

すべてのバランスの上に成り立っています。

その全部を見渡していったときに初めて、

クライアントさんのからだが求めている「何か」が

見つかるのだと思います。

 

ロルフィングを作り上げたアイダロルフ博士は創世記の頃、

テクニックや技術を提供する研修会を開いていたそうですが

ある時期からそういったものをやめるようになったそうです。

 

Ida P. Rolf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

技術や知識を寄せ集めていくようなマインドセットがある参加者が

多くて憂いており、そういった浅い、表面的なものではない原則的な、

根本的な考え方をしっかり持つことができるようなセラピストを養成していこう、

と方向転換していったのだとか。

そして、ぼくがアメリカで通っていたロルフィングの学校が誕生したのです。

アイダロルフも、そういった「何か」というものを探すためには

からだの根本的な、原則的なものを知っていることが

何より大切なことなんだと知っていたのだと思います。

ロルフィングに導かれていろいろなことを知ることができている今日この頃です。

 

 

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