エド・モーピン博士の日本滞在

先日、姫路のお寺である円教寺さんをお借りして行われたワークショップに参加してきました。

ワークショップというよりはリトリート、に近いでしょうか。

ロルフィングをし始めて5年が過ぎましたが、その中で僕がたくさん影響を受けてきた、

エド・モーピン博士が4年ぶりに来日され、近しい仲間たちと共に一晩を一緒に過ごしました。

 

今回のリトリートの中で講話の時間があり、そこで色々な話をしてくれたのですが、

エド・モーピン博士は、1967年の夏にロルフィングの創始者である

アイダ・ロルフ女史とエサレン研究所で出会い、

彼女からロルフィングのセッションを受けて

そこからロルファーになることを目指したそうです。

卒業して認定されたのが1968年と言っていたので、

もう50年近くロルフィングをしていることになります。

そして、その時期からロルフィングを勉強していて今も現役でやっている人の中で

最高齢であり、最も経験年数も長い方になります。

 

ロルフィングと呼ばれるボディワーク、ストラクチャルインテグレーションを学べる学校は

世界中にあるのですが、僕が卒業したロルフインスティチュート、

そしてギルドと呼ばれる学校の二つが古参として存在していて、

そのいずれにも立ち上げに関わっていた創世記のロルファー達もエドの後輩になるようです。

 

そういったロルフィング発展途上の時代の話はもちろん、10代の頃から飛び級で大学に入り

心理学を学んでいく上で禅や瞑想に興味を持っていく話、

そこから身体ー心理療法の探求に転換しサマーディー(三昧、悟りのようなもの)の経験、

自分を観察者として観ることによる自分自身や全ての見方の変化、

エサレン研究所、アイダ・ロルフ女史とロルフィングとの出逢い、

そしてアリカインスティチュート(アリカ、アリカスクールとも呼ばれているそうです)での学び、

といった遍歴を経て、今に至るまでを当時の実体験を交えながらお話をしてくださいました。

 

アイダロルフが見ていた世界とエドが見ているものの違いや、

エドがロルフィングをしていく中で大事にしているポイント、

そして自分自身が感情や思考とどう向き合ってきたか、

それに当たって「身体」というものをどう活用してきたか、

といったことも話してくれました。

技術やテクニックではない、哲学や倫理、思想を学んでいるような時間でもありましたね。

そういった深いお話を馴染みのある皆さんで聞き入り、

エドを囲みながら温かい時間を過ごしてきました。

 

今回の滞在は日本でゆっくりした時間を過ごすこと、そしてエドが長年連れ添ったパートナーである

ジェームスに対してお経をあげる事が主な目的としてあったような気がしています。

エドは今年で83歳になるのですが、42年一緒に過ごしてきたジェームスが昨年病気で亡くなり、

とても悲しい時期を経て今回日本に来られました。

僕個人もジェームスを知っていますし、3年前にエドの家に滞在していたときにも

ジェームスにはお世話になったものです。

 

エネルギッシュで活動的なエドに対し、

後ろから支えるようにサポートを献身的にしているようなジェームス。

二人の性格はまるで違うけれどもお互いに補完しあっていたり理解がとても深かったり、

一緒に住んでいて気を配りながらもお互いが自由でいる空間を自然と作っている雰囲気を

アメリカの家に滞在させてもらっていたときに感じていました。

そんなパートナーが亡くなり、エドもきっと深い悲しみを感じていたと思います。

エド(左)とジェームス(右)

エド(左)とジェームス(右)

 

講話があった翌日の朝、円教寺の本堂で住職にお経をあげていただいたのですが、

そのあとにエドから流れてきた涙、そしてそれを囲むように

みんなで彼の感情を共有できたことはとても尊く、

僕だけでなくみんなから自然と涙が溢れたあの瞬間はきっと一生忘れられません。

「やっとジェームスと一つになれた気がするよ。。。。」

涙を流しながらふっと出たエドのこの言葉には、本当に心を動かされました。

これも含めてのリトリートだったような気がします。

 

姫路の紅葉とお寺、そして今回参加した皆さんがそういった心の温かさを

作り上げてくれているような気がして、本当に満たされた滞在となりました。

まだこの余韻をしばらく味わいたいと思います。

 

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