ジブリの魅力に通じるもの

先日、世界一受けたい授業でジブリの鈴木プロデューサーが出演されていました。
ジブリの面白さについて語られていたのですが
ある一つの特徴にぼくはとても感銘を受けました。
それは、
「映画を作っているとき、ジブリにはシナリオは存在しない」
ということ。
一般的には物語のあらすじがあってそれに脚色や編集を加えていって
一つの作品に仕上げていくのだと思いますが、ジブリは違うのだそう。
宮崎駿監督が20分くらい掛けて原本を書き上げて、
それを元にアニメーターの方がその部分の絵や背景を書いていくのだそうですが、
それ以降の部分のあらすじ、ストーリーはアニメーターの人どころか
宮崎駿監督も鈴木さんも、誰も知らないんです。
つまり、書き上げる度に次のストーリーを考えて、
そして書いてまたストーリーを思い付いて重ねていって、
というようにレールを引きながら電車を走らせているのです。
先にレールがゴールまで引かれているワケではないのだそうです。
そのときのひらめき、想いによってストーリーや設定が変わることは
しょっちゅうあるみたいで、それの代表的な例として出していたのが
「となりのトトロ」。
これが最初の宣伝ポスター。
$東京・恵比寿のロルフィング® リリーフスペース
ですが、トトロファンの人ならご存知、
このシーンは本編とは違っています。
実際の映画のシーンはこちら。
$東京・恵比寿のロルフィング® リリーフスペース
サツキちゃんがメイちゃんをおんぶしているシーンですね。
上の写真では少女が一人。サツキでもメイでもありません。
当初、主人公は一人のある少女という設定で
宮崎駿監督は考えていたそうです。
ですが、実際には姉妹を主人公にした方が
より良いのではないか、と途中で変更したそうです。
ただ、そのときにはポスターはすでに仕上がっていたらしく、
またそのポスターにもかなり思い入れがあったので
そのまま映画に登場しない少女が入ったポスターを使ったそうです。
よくよく考えてみたらこれ、
バガボンドを書いている井上雄彦さんも
似たようなこと言ってたなぁって思い出しました。
バガボンドでも、毎回書く度にストーリーを一から考えていくそうです。
次の回にどんな展開になっているかは井上さん自身もわからない、と。
書いていく中で、登場人物に聞いていくのだ、と。
武蔵や小次郎の気持ちになって、次はどうなるのだ、
これからどこに向かっていくのか、
と常に問いかける作業の繰り返しだそうです。
そんなことを考えていたら、
ロルフィングでも実は無意識的に
そういうことしているなぁ、ってふと思いました。
からだを見ていくとき、痛みや不調といった悩みと
向き合っていくのですが
それらが目に見える捻れや歪みを解消することでは
何ともならないときもあります。
そういったときに一番ぼくが重視するのは、
からだの状態を正確に把握すること。
からだに触れながら、そしてからだに圧を掛けていく中で
起こるからだの反応に耳を傾け、
それに応じて圧を変えたり、部位を変えたり、
方法を変えたりその場その場で変更を繰り返していきます。
自分が予想していたプランの10%も行なわないこともあります。
もちろん、セッションを始める前に考えている目標やゴールはありますが、
それを見失わない範囲でいろんな可能性や選択肢を横に置いてあげながら、
その時々にストーリーを考えてセッションを進めています。
逆にこうならなきゃいけない、という先入観を持っていると
大抵そういったセッションは偏ったものになることが多いです。
そういった幅の広さがあるからこそ、
セッションをしていてこちらが予想しないような
大きな変化や可能性を秘めた動きが生まれてくるのですかね。
行き先はからだに聞いてくれ、とでもいうと何ですが、
そういった中でからだのたどり着く先は
どんどんと素敵なものに磨かれていくのだと思います。
みなさんも、人と話しをしていく中で
自分の考えが自然と整理されていくことがありますよね。
話していく中で自分の想いやひらめきが言葉として
からだの中から生まれてきて、それを紡ぎ合わせたら
自然と素敵なものになっていった、というような経験、
一回はあるかと思います。
大枠の中で何かを進めていく事も大事ですが、
その瞬間瞬間に生み出される流れやひらめき、
ストーリーを大事にしていくと素敵な魅力が
溢れてくるんだなぁと改めて思わせて頂いた番組でした。
みなさんもぜひ一度見てみて下さいね。

0 返信

返信を残す

ディスカッションに参加しますか?
どうぞご参加ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>